空き巣や泥棒は盗みに入る前に必ず目当ての家の下見を行います。
この際に居住している人の人数や家族構成、生活パターンを調査し、人が不在の時間帯や窓や玄関の鍵をきちんとかけているか、また侵入しやすいかなどを分析しています。
長いときには2週間以上かけて、家の状況を調査することもあり、最も安全な時間帯を狙って犯行を行います。
一軒家やマンション、アパートなど、どのような物件であっても、下調べをしてから侵入するので、
「きちんと警備会社に加入しているし、防犯対策もしているからうちの家は問題ない」
「高層マンションでオートロックだから大丈夫」
と考えるのは非常に危険です。
泥棒は侵入がしづらいと思った家を不用意に狙ったりはしません。
住宅の下見を行う上で、泥棒が確認している所を認識しておくことで、被害を未然に防ぐことが出来ます。
空き巣や泥棒の犯行前の下見は主に下記の項目をチェックしています。
目当ての住居の家族構成、生活パターン
玄関や窓をきちんと施錠しているか、開けやすい形式の鍵かどうか
近所からの見通しが悪く、建物の死角があるか
通行人が少なく、侵入しやすく、逃げやすいか
近隣の警察署の場所や街灯の数
飼っているペット(犬や猫など)がいるか
ホームセキュリティなど、防犯登録されている家か、同業者のマーキングがあるか
中にはゴミを捨てに行く時間帯や井戸端会議にかかる時間を確認し、その隙に侵入を試みる泥棒もいるので、定期的に家に鍵をかけずに外に出てている時間帯がある場合は要注意です。
侵入前の下見の段階はもちろん、犯行時も泥棒は目立たない格好をしています。
例えば、スーツを着た営業マンの格好や工事の作業員、普段着で近隣の住人になりすますなど、手口は様々ですが、一目見て泥棒だと分かることはまずありません。
犯行予定の家の住人や近隣に住んでいる人にも不審に思われない格好で、下見を行っているので、気づくことは出来ないでしょうが、犯行を予防することは可能です。
普段生活していて、見慣れない人がいる場合はその人に挨拶をするように心掛けましょう。
挨拶など、声をかけられるだけで、犯行を断念する泥棒は多く、犯行を抑制することが出来ます。
特にマンションのように、居住している人がよくわからない場合や隣人と面識がないときにも有効です。